Purpose
 

 

 

作業療法コラボレーション2013

 

趣意書

 

生活は私たちの最も基本的な活動であり、リハビリテーションに関わるすべての専門職は,対象者が安心して生活できるように,様々な援助を行う必要があります。そのためには、対象者に提供できる質の高い技術とコミュニケーション能力を身につけるために専門職として研鑽していくことが必要です。

 このような想いをもって,作業療法コラボレーション研究会を設立いたしました。対象者に対するリハビリテーションの質を少しでも向上させることは社会的なニードとも言えます。研究会の会員は、受講者や関心を持っていただいた皆さんすべてです。研究会では、領域や手技にとらわれず、建設的にコラボレーションを図るという意味を見いだしたいと思います。受講参加者が現在注目されている様々な治療理論や方法論の特徴や課題に触れることで、今後の臨床に有用な視点につながるきっかけとなるように期待しています。

 

クライエントとのコラボレーション

企画のねらい


 

リハビリテーションの対象者とセラピストが協業的な関わりを実践していくことは、作業療法分野に関わらず、保健医療福祉分野の共通の目標でもあります。しかしながら、目標に近づこうとすればするほど、協業の難しさを実感するセラピストも少なくはないでしょう。本企画は、クライエント、セラピストそれぞれの想いを受け止めた上で、想いをつなぐ技術やコミュニケーションのあり方を再考する機会として企画しました。本企画で最も重視したのは、企画の段階から協業と捉え、クライエントとセラピストが共に企画を考えることです。企画にあたっては、作業療法士にとって馴染みの深い葉山靖明氏に相談することから開始しました。葉山氏は、脳血管障害を患ったこと、作業療法に出会ったことなど、自らの体験を通じてリハビリテーションのあり方について様々に提唱されています。

作業療法コラボレーションは、今回で5回目となります。この度は、臨床現場からOTと対象者への葉山氏によるインタビューやシンポジウムでは、クライエントが司会者の一人としてからセラピストへ質問を行うなど、今までにない画期的な内容が期待できます。生活者の視点と科学をコラボレーションする試みについて提言したいと思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。

 


                                     企画者を代表して 宮口英樹

 

 

 

 
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